2014年4月に軍艦島を3D化して以降、約3年が経過しました。昨年の11月に軍艦島に上陸してドローンによる空撮を行いました。空撮画像から3Dモデルの製作を行っていましたがやっとモデルが完成して公開するときがきました。
一発目は30号棟を公開します。30号棟は軍艦島内で最も古い大正5年に建設された日本最古の鉄筋コンクリート造アパートで7階建てです。建物の特徴としては、建物の中央部が吹き抜けになっている所です。今回、この吹き抜け部のところも3D化を行うことができました。2014年の3Dデータは吹き抜け部がモデル化できていませんでした。
軍艦島は老朽化・劣化が進んでおり日々形を変えています。老朽化・劣化を食い止めることは不可能です。よって、3Dデータで軍艦島を『デジタル真空パック』した状態で記録することが大事になります。3Dデータで記録することでコンクリートのひび割れや崩落箇所を簡単に把握することができます。また、過去のデータと比較することで老朽化の過程などを調べることができます。今後もデータの蓄積を行っていきたいと思います。
今回の撮影は『NAGASAKI 3D project』 の一環で行っており、『Team N3D 』のメンバーで実施しました。
今後も少しずつデータを公開していきますのでご期待ください。
■軍艦島30号棟3Dモデル
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